こんにちは、TESHIKIの中田です。

普段は、
“肌に一番近いものほど、嘘をつかないものを作りたい”
そんな考え方で、BRAやPANTSなどのアンダーウェアを作っています。
もともと私は、
声が大きい広告や、分かりやすい機能訴求よりも、
「使った人だけが分かる違和感」に強く引っかかるタイプです。
そして、その違和感が一番顕著に出るのが――
ブラジャーでした。
これまで「締め付け感がない」「天然繊維」「肌にやさしい」と書かれたブラを、何度も買ってきました。
ホームページを見れば、たしかに良さそう。
素材も良さそう。
でも、いざ使ってみると——
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思ったより締め付ける
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肌にゴムが当たって気になる
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天然繊維も使用しているけど、他の化学繊維も使用している
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家に帰った瞬間、無意識に脱いでしまう
そんな「ちょっとした違和感」が、結構な頻度でありました。
その違和感、妊娠中に限界を迎えました
私がこのブラを作ろうと思ったきっかけは、妊娠中の経験です。
とにかく締め付けがつらい。
でも、何も付けないのも落ち着かない。
「どうして、着けていることを忘れるブラがないんだろう?」
そう思って探しましたが、理想のものには出会えませんでした。
だったら、自分で作ろう。
それが、このブラの始まりです。

目指したのは「マイナスが一切ない着心地」
このブラで一番伝えたいのは、
良いところが多いよりも、嫌なところが一つもないという感覚です。
・苦しくない
・チクチクしない
・ズレない
・帰宅後に脱ぎたくならない
・なんなら、そのまま寝られる
「着心地が良い」というより、
着ているストレスが一切ないという方が近いかもしれません。

なぜ、それが実現できたのか【機能的な理由】
① あえて“伸びない生地”を使っています
実はこのブラ、
伸縮性のないシャツ生地を使っています。
ブラ=伸びる素材、と思われがちですが、
伸びるからこそ「フィットさせるための締め付け」が必要になります。
このブラは逆です。
伸びない代わりに、
生地をたっぷり使う設計にしています。
生地が多い
→ 体を包む
→ 無理にフィットさせない
→ 全体を締め付けない
という構造です。
② 支えているのは「ゴムだけ」
身体を支えているのは、ゴムの部分だけ。
生地全体で締め上げる構造ではありません。
しかもそのゴムは、
直接肌に触れないよう、生地で包み込んでいます。
一般的なブラのように
「ゴムが肌に当たる」「食い込む」感覚がほぼありません。
③ 肌に触れる部分は、コットン100%
肌に当たる生地には、コットン100%の生地を使用。
ストラップ部分も、ゴムを生地で包んでいるので肌にあたる部分はコットンです。
「締め付けがない」というより、
肌当たりが徹底的に優しい。
結果として、
「締め付けを感じないブラ」になっています。

大量生産ではなく、作り手が“自分で使って”決めました
このブラは、
作り手自身が、
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妊娠中に困って
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実際に使って
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サイズ感を調整して
「ここ、もう少し欲しい」
「これは違う」
と確認しながら作っています。
何十型も試作したわけではありません。
でも、「自分が納得できるか」は、一切妥協していません。
正直に言うと、
大量生産を前提とした商品ではありません。
だからこそ、
・大量生産では省かれがちな工程や仕様
・「まあいいか」で終わりがちな細部
そこを全部、拾えました。
こんな方に使ってほしいと思っています
・締め付けが本当に苦手な方
・家に帰ったらすぐブラを外したくなる方
・妊娠・産後・体調の変化を経験している方
・「機能性」より「着心地」を重視したい方
派手な補正力はありません。でも、「今日一日、ずっとラクだった」と思えるブラです。

まずは、知ってもらえたら嬉しいです
このブラは、
無理におすすめしたい商品ではありません。
ただ、
「昔の自分みたいに、地味に困っている人」がいるなら、
その人にはきっと役に立つと思っています。
今お使いの下着に違和感を感じているなら、
一度、このブラを知ってもらえたら嬉しいです。