「本当に自分が欲しい下着を作った」TESHIKIが生まれるまで大変だった話。

オーナーの中田です。

私は 妊娠をきっかけに、締め付けがきつい下着が嫌になり、それを解決してくれる下着を探していましたが、本当に欲しい下着が、どうしても見つからなかったんです。

たくさん見ました。でも、最後まで「これだ」と思えるものがありませんでした。

「なければ、作るしかないのかもしれない」

生産を実際に始めてみると、想像以上にうまくいきませんでした。

形が決まらない。寄せて上げるわけじゃないのに、ちゃんと安心感があって、だらしなくならない形。

その“ちょうどよさ”が、どうしても掴めない。サンプルを着ては、「違うな」とまたやり直す。その繰り返しでした。

ほんの少し縫い目が違うだけで、身体の感じ方が変わる。数ミリで、安心が不安に変わる

「もうこれでいいかな」と思いかけて、でも着るとやっぱり納得できなくて。

自分で欲しいと思ったものだからこそ、妥協したくなかったんです。

工場とのやり取りも、楽ではありませんでした。信頼しているからこそ、「違う」と言うのがつらい。

サンプルが届くたびに着て、また考える。その繰り返しでした。

でも、あるときふと、「今日は何も考えずに着られたな」と思う瞬間があって。

そのとき初めて、「あ、これかもしれない」と思えました。

今は、当たり前のように毎日この下着を着ています。

他のものを選ぶ日もあるけれど、結局戻ってきてしまう。それを見るたびに、あの遠回りは無駄じゃなかったんだなと思います。

TESHIKIの下着は、効率よく作られたものではありません。たくさん迷って、立ち止まって、感情に振り回されながらできました。でも、その全部が、今の着心地につながっています。

これはきっと、私が本当に欲しかった下着だから。

そして、同じように「なんとなく我慢している人」がいたら、その人の毎日を、少しだけ楽にできたらいいなと思っています。

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